植毛の費用や手術方法は?自毛植毛のデメリットや10年後の定着率を解説

2024.05.012024.08.09
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植毛はAGAが進行し、投薬治療や注入治療といったAGA治療に満足できなかった時に選ばれる施術で、クリニックによっては日帰りで植毛手術が行えるところもあります。しかし植毛のデメリットやリスクを正しく理解しないと植毛で失敗・後悔する原因になってしまいます。

この記事では、植毛の費用をはじめ、人工毛植毛・自毛植毛との違い、FUTやFUSSといった植毛手術の方法ごとの特徴と、植毛のデメリットや失敗リスクについて解説し、10年後の定着率や植毛が行えるクリニック情報もまとめています。

植毛とはどんな手術か知りたい方や植毛を検討している方、植毛で後悔したくない方は参考にしてみてください。

※当サイトでは、2024年11月現在の情報を掲載しています。ページ内の料金は全て税込み。

目次

植毛の費用と植毛手術ごとの相場を比較

植毛の費用相場

植毛の費用は、植毛する毛の種類や術式によって異なるため、それぞれのおおよその費用相場をご紹介します。

植毛の費用について

植毛の費用は、植える量(株数またはグラフト数という)か植える面積に応じてかかります。植毛を行っているクリニックの多くが株数単位で料金を設定しているため、この記事でも株数単位で植毛の費用をまとめています。なお、費用相場は当サイトで紹介したことのあるAGAクリニックの料金を元に算出しています。


自毛植毛

自毛植毛は、自身の後頭部などから髪を移植する方法です。複数の術式があり、実際は術式によって株ごとの値段や基本料金に差があります。クリニックによっては手術跡を隠すためのカバー(部分かつら)を購入する場合もあります。

基本料金 約17~35万円
1000株あたりの費用相場 約45~200万円
その他の費用 血液検査・処置代・カバー代など
人工毛植毛

人工毛植毛は、合成繊維でできた人工毛を植える方法です。手術当日からボリュームヘアになりますが、定期的なメンテナンスが必要です。

基本料金
1000株あたりの費用相場 約26~40万円
その他の費用 定期的なメンテナンス代など

植毛の費用感が分かったところで、植毛の種類や特徴、術式について解説していきます。

植毛とは?自毛植毛と人工毛植毛の違い

植毛は、薄毛が気になる部分に自身の髪や人工毛を植え付ける施術です。どの植毛手術でも毛根がなくなった部分に施せるため、完成すると薄毛の印象が和らぐ効果が期待できます。


自毛植毛と人工毛植毛の違い

植毛には自毛植毛と人工毛植毛があります。それぞれの特徴や違いは下記のとおりです。

自毛植毛 人工毛植毛
移植可能な株数に上限がある 株数に制限がない
費用が高い 自毛植毛より費用は低い
馴染むまで時間がかかる 術後すぐにボリュームアップする
拒絶反応が起きにくい 拒絶反応や感染症のリスクあり
仕上がりの違和感が少ない 元の髪となじまない場合も
生着後は何度も生え変わる 抜けたらそのまま
メンテナンス不要 定期的なメンテナンスが必要
AGAガイドラインで推奨 AGAガイドラインで推奨されていない

自毛植毛は、AGAの影響を受けていない後頭部などから髪を毛根ごと採取し、薄毛が気になる部分に移植する方法です。大きく分けると3タイプの術式がありますが、いずれも仕上がりが自然・術後のメンテナンスは不要といった特徴があります。

人工毛植毛は、ナイロンやポリエステルでできた人工毛を植え付ける方法です。植毛できる株数に制限がないため1回で広範囲に植えられますが、1回抜けてしまうとそのままになり、定期的に植えなおしなどのメンテナンスが必要です。

また、自毛植毛はAGAの治療方針を示したAGA診療ガイドライン※で「推奨する」治療法として紹介されていますが、人工毛植毛は「行うべきではない」と評価されています。

植毛は女性でもできる?眉・髭など髪以外の植毛について

植毛は男性の頭髪だけに限った施術ではありません。頭髪以外の眉や髭といった部分や、薄毛に悩む女性も植毛することができます。

しかし頭髪以外の植毛や女性への植毛は全てのクリニックで行っているわけではありません。

特に女性は見た目への影響が気になる方も多いと思いますが、植毛の術式によっては傷跡が目立つなどメリットよりもデメリットの方が大きいと感じる場合もあります。植毛してから後悔しないためにも、事前に植毛のメリット・デメリットを把握することが大切です。

また、髭・眉への植毛や女性の植毛の費用は、男性向けの頭髪の植毛費用とは別に設けられているケースもあるので、希望する方は事前によく確認しましょう。

>>女性の植毛に対応しているクリニックもあり!女性の薄毛治療がおすすめ11院をチェック

植毛1000株はどのくらい?M字・つむじの植毛の目安

植毛の量の基準も確認しておきましょう。

植毛の費用や施術範囲の目安として、よく1000株単位で紹介されているのを目にしますが、実際植毛の1000株はどのくらいの量・範囲なのでしょうか?

植毛の1000株はどのくらい?


1000株は髪何本分?

まず憶えておきたいのが、1株(1グラフト)=毛髪1本ではないということです。

ヒトの毛髪は、1つの毛根から1〜4本程度生えています。株は「移植する毛包(毛根を包む組織)の数と同じ」なので、1株=毛髪1〜4本ということになります。

しかし、実際に植毛を行う際は1株=2~2.5本として考えておくとよいでしょう。1000株なら毛髪2,000〜2,500本分くらいです。


植毛1000株の面積は?

クリニックや元々の髪の密度にもよりますが、1㎠あたり30~40株を目安に植毛することが多いようです。

仮に1㎠あたり40株ずつ植毛を行うと25㎠分で、これは一般的な成人男性の手のひらの4分の1程度の広さにあたります。

M字・つむじに1000株植毛した時の目安

M字やつむじに1000株植毛をした場合、どれくらいの範囲に植えられるかの目安をご紹介します。実際に植毛する際は、元々の髪の密度や髪1本1本の太さなどの個人差があるため、目安よりも少ない範囲しか植毛できない可能性があります。


M字に1000株植毛した時のイメージ

生え際が後退したM字部分に1000株植毛した場合、2~4cm程度おでこの広さを狭められます。AGAの中期頃までは、1000株の植毛でも十分薄毛の印象を和らげることができるでしょう。


つむじに1000株植毛した時のイメージ

つむじ部分に1000株植毛する場合、AGA初期なら薄毛の印象がやわらぐでしょう。

しかしAGA中期になると2000株程度植毛しないとカバーするのは難しいかもしれません。また、つむじの渦をどうデザインするかで見た目の印象も変わりますから、本数やデザインは医師とよく相談しましょう。

植毛手術(FUT・FUSSなど)の方法と手術の流れ

続いて、植毛手術について解説します。

人工毛植毛は髪を採取する必要がないため、専用器具で人工毛を薄毛が気になる部分に植え付けるだけですが、自毛植毛は採取方法や移植方法によって3つのタイプに別れます。

自毛植毛の手術の種類
ストリップ法
(FUT・FUSS)
ダイレクト法
(FUE・ARTAS)
単一植毛
(ニードル法・Choi式)
メスを使用 専用パンチを使用 メス・植毛針を使用
手術時間はFUEの約半分 手術時間はやや長い 手術時間はやや長い
・採取した髪のロス率が低い
・生涯に採取できる株数が多い
・縫合跡が残る
・AGAが進行している人も可
・痛みが少ない
・大量の移植には不向き
・仕上がりが綺麗
・細い毛しか植毛できない
・植毛できる本数が限られる

植毛手術の方法によって手術時間やメリット・デメリットが異なります。

ストリップ法(FUT・FUSS)

FUTとFUSSは「ストリップ法」と呼ばれるメスを使用する術式です。


植毛手術の流れ

AGAの影響を受けていない後頭部などの頭皮を帯状に切り取り、電子顕微鏡などを使って移植する株を選別します。植えるためのホールはメスで作り、1株ずつピンセットで植え付けます。植毛の株数やクリニックによって異なりますが、手術時間はおよそ3時間〜6時間程度かかります。

ストリップ法(FUIT・FUSS)のメリット・デメリット

〇 一度に多くの株を採取できる
〇 採取した毛根の生着率が高い
〇 他の術式より時間がかからない
△ 手術跡が線状に残る

ダイレクト法(FUE・ARTAS)

FUE法とARTAS法は専用のパンチブレードを使用する植毛手術です。FUE法は医師、ATRAS法はロボットが株を採取します。


植毛手術の流れ

移植したい毛髪を専用のパンチブレードで1本ずつ毛根ごとくり抜き、植えたい部分にメスでホールを作りピンセットで植え付けます。植毛の株数やクリニックによって、4時間〜半日程度手術時間がかかります。

ダイレクト法(FUE・ARTAS)のメリット・デメリット

〇 広範囲から採取できるのでAGAが進行した方でも可能
〇 術後の痛みが少ない
〇 回復が早い
△ 大量のドナー採取には向かない
△ FUE法はFUT・FUSSよりも手術時間が長い

単一植毛(ニードル法・choi式)

ニードル法やchoi式は「単一植毛」と呼ばれる植毛針を使用する術式です。


植毛手術の流れ

メスで後頭部から頭皮ごと毛組織を採取して株分けし、専用の植毛針または植毛器に移植する株をセットします。植えたい部分に植毛針を刺して穴をあけ、同時に株を植え付けます。

単一植毛(ニードル法・choi式)のメリット・デメリット

〇 仕上がりがきれい
〇 植え付け時の出血が少ない
△ 元の髪の長さのまま移植できない
△ 太い髪は移植できない
△ 移植本数が限られる

自毛植毛はいつから生え始める?手術からの経過を解説

自毛植毛は手術後いつから生え始めるのでしょうか?植毛手術後の経過について時系列でご紹介します。

植毛手術~1週間 かさぶたができる・はがれる、頭皮の赤みが落ち着く
術後1~3か月 頭皮の色が戻る、植毛した髪の脱落やショックロス※が起こる場合も
術後4~6か月 移植した株から髪が生え始める
術後6~12ヶ月 植毛した髪が生えそろう
※植毛のショックロスやダウンタイムについては後ほど詳しく解説します

植毛手術~1週間

自毛植毛の手術直後は、M字部分に植毛した場合はまぶたが腫れたり、採取部分や植毛部分に痛みを感じることがあります。特にメスを使用する術式では施術部分の痛みを感じるケースが多いようです。また、術後1週間頃から移植部分の頭皮の赤みが落ち着き始めます。

他にも、植毛手術から2〜3日経つと植毛した部分から血や体液がにじみ始め、5日目頃からかさぶたができ始めます。かさぶたができるとかゆみを感じるかもしれませんが、無理に取ると移植した髪が抜けてしまうので、かさぶたが自然にはがれるのを待ちましょう。術後1週間程度で移植部分からの出血は落ち着き、術後2週間でかさぶたも落ち着きます。

術後1~3か月

自毛植毛の手術から1ヶ月を過ぎると、移植部分の頭皮の色が元に戻ります。また、「一時脱毛」という移植した髪が抜ける現象や、移植した髪のまわりが一時的に抜ける「ショックロス」が起こる可能性もあります。

また、この頃になると喫煙やサッカーなどのスポーツ、整髪剤の使用が解禁になります。

術後4~6か月

自毛植毛の手術後4ヶ月目あたりから、移植部分から新たに髪が生え始めます。この時生えてくる髪は一時的に縮れていたりカールしている可能性もありますが、髪が伸びたり生え変わることで直毛に戻るので様子を見てみましょう。どうしても髪の縮れ・くせ毛が気になる時は、気になる部分を切って整えるのもおすすめです。

また、この頃から植毛した髪を気にせず普通に生活できるようになります。植毛手術から6ヶ月目以降は移植した髪への染髪も可能になりますが、髪を痛めやすい市販品や強いカラー剤は使わずに美容室などで染めましょう。

術後6~12か月

自毛植毛の手術から6ヶ月以上経過すると、移植した髪の約7割が生え、伸び始めてまわりの髪と馴染み始めます。10ヶ月以上経過すると移植した髪がだいたい発毛し終えるため、それらが伸びることで頭皮が目立たなくなり、薄毛の印象がだいぶ和らぎます。

毛髪は1ヶ月に1cm程度の速さで伸びていくので、元の髪と同じ長さになるまで時間はかかりますが、移植した毛髪が生着したあとは通常のヘアサイクルと同じ2〜6年かけて生え変わりを繰り返します。

自毛植毛後のシャンプーはいつから?おすすめの洗髪法

自毛植毛の手術のあとは、いつからシャンプーで洗髪できるようになるのでしょうか?おすすめの洗髪方法と合わせて解説します。

自毛植毛後のシャンプーはいつから?

自毛植毛後のシャンプーは、手術の翌日から行うことができます。

自毛植毛の手術直後は頭皮の傷から出血することがあるので、シャンプーをためらってしまうかもしれません。しかし、頭皮を清潔に保つためにも洗髪するのがおすすめです。


自毛植毛後のおすすめの洗髪法

植毛手術から1週間は、水温はぬるめに・シャワーの水圧をかなり弱くまたは施術部分に直接かけないようにしましょう。また、シャンプーはなるべく刺激が少ないタイプを使用して、よく泡立てた状態で患部にそっと乗せて洗いましょう。この時、施術部分はこすらないように気を付けてください。

植毛手術から1週間以上経過すると出血が落ち着くため、通常のシャンプーも使用できます。ただし、熱いお湯や高い水圧でシャワーを直接かける行為や、ゴシゴシ洗いは頭皮に負担をかけてしまうのでやめましょう。

また、自毛植毛後は手術からの期間に関わらず、タオルドライやドライヤーはやさしく行うことを心がけましょう。ヘアブラシも頭皮に刺激を与えないように気を付けて使用してください。


自毛植毛後のシャンプーは大切!

手術直後だと、「傷跡に沁みないか」「移植した髪が抜けないか」と心配になって、シャンプーを控えてしまう人も少なからずいるようです。しかし、洗浄が足りないと感染症などのトラブルが起こる原因になってしまいます。

頭皮環境を清潔に保つことは、移植した髪が生着し健康な髪として成長していくためにとても重要です。植毛を行っているクリニックでは、手術後のシャンプーについて詳しくレクチャーしてくれるところも多いので、植毛後のシャンプーに不安がある方は事前にクリニックで確認しておくと良いでしょう。

植毛の後遺症は?ダウンタイム・ショックロスはいつ終わるか

植毛の手術を受けたあとにダウンタイムはあるのか、またどんな症状がどのくらいの期間つづくのでしょうか?

植毛手術後のダウンタイム

植毛は、手術の術式や植毛を行う部位によって手術後に様々な症状が起こります。

このように、手術を受けることで何らかの症状が出て日常生活に制限がかかることを「ダウンタイム」と呼び、植毛のダウンタイムは手術から数日~4週間くらいで治まると言われています。

植毛のダウンタイムの主な症状は以下の通りです。

植毛のダウンタイム

・採取した部分の痛み・赤み・出血・しびれ
・植毛した部分の痛み・赤み・出血・かさぶた・かゆみ
・頭皮やまぶたの腫れ
・ショックロス

植毛の手術直後は、患部の痛みや出血、腫れといった症状のほか、メスを使用して髪を採取する術式では麻酔が切れると採取した患部にしびれを感じることもあるようです。

また、M字部分に植毛した場合は頭皮だけでなくまぶたが腫れるケースも報告されています。頭皮やまぶたの腫れはほとんど3日以内に治まるので、それ以上続く場合は主治医に相談してください。

この他にも、ショックロスなどの脱毛症状が起こる場合もあります。

ショックロスが起こる期間は?初期脱毛との違い


ショックロスと初期脱毛の違い

ショックロスとは、自毛植毛の手術後に植毛した部分のまわりの髪が一時的に抜ける現象です。植毛でショックロスが起こるメカニズムはまだ解明されていませんが、一説では麻酔の影響や植毛手術の刺激による炎症反応が原因とされています。

一方、初期脱毛は、AGAの影響で乱れていたヘアサイクルが治療によって整う過程で起こる現象で、成長が止まっていた髪が再び成長を始めるときに古い髪を押し出すことで起こります。初期脱毛は頭髪全体に起こる可能性がある症状です。

どちらも「脱毛」という症状は同じですが、起こる原因や範囲は異なります。

ショックロスの期間と範囲

ショックロスによって脱毛する範囲は個人差があり、いつもの抜け毛の量と変わらないという方もいれば、その時生えている髪の約15%分が抜ける方もいます。

また、ショックロスは一般的に術後1〜2か月、長くとも4ヶ月程度で症状が落ち着くと言われているので、それまでは様子を見てみましょう。

植毛手術の後遺症について

植毛の後遺症とは、治療を続けても完治せずに症状が残ってしまうことを言います。

植毛手術を受けることにより、前述のダウンタイムやショックロスといった現象が起こることはありますが、これらは一時的な症状なので一般的な「後遺症」には当てはまりません。

しかし、植毛は手術なのでリスクは伴います。クリニック選びをしっかり行うことで手術の失敗による後遺症のリスクを抑えることができるので、クリニック選びは慎重に行いましょう。植毛のデメリットや失敗するリスクについては後ほど具体的に解説します。

自毛植毛の10年後の定着率は?何年もつかと維持費について

自毛植毛は何年もつのか、実際に手術を受ける前に知りたい方も多いと思います。ここからは自毛植毛の10年後の定着率(生着率)や維持費について解説します。

自毛植毛の定着率(生着率)は?

生着率とは、自毛植毛の手術で移植した髪のうち何%が根付いて正常に機能するかを示す値で、AGA診療ガイドラインによると自毛植毛の生着率は82.5%以上とされています。生着率は自毛植毛の方法によっても異なり、生着率90%以上の術式もあるようです。

自毛植毛の10年後は?何年もつのか

自毛植毛は、AGAの影響を受けていない毛組織を移植する方法です。健康な髪は2〜6年の時間をかけて発毛・成長・脱毛を繰り返しますが、自毛植毛の手術で毛根が一旦生着すると、健康な髪と同様に2〜6年のサイクルで生え変わるようになります。

ちなみに、髪はヘアサイクルが20〜40周するとそれ以降は生えなくなります。単純計算すると、最短で40年・長いと80年以上生え変わることになるので、自毛植毛も同じくらいもつと考えられます。自毛植毛は10年後であっても髪本来の寿命が尽きるまでは繰り返し生えてくるでしょう。

自毛植毛の維持費について

自毛植毛は一度髪が生着すれば自然に生え変わるため、維持費はかかりません。

ただし、手術を受けるクリニックによっては手術後半年または1年に一度の頻度で定期健診を行っている場合があるので、定期通院の有無はよく確認しましょう。

植毛で後悔する原因!植毛のデメリットと失敗リスクとは

ここでは植毛を行って後悔しないために、植毛の失敗リスクとデメリットについて解説します。

植毛でよくある失敗とリスクについて

植毛の失敗で多いパターンやリスクには、次のようなものがあります。

人工毛植毛でよくある失敗 自毛植毛でよくある失敗
・拒絶反応や炎症がおきて毛が抜ける
・元の髪と馴染まない
・メンテナンスが大変
・傷跡が目立つ
・生着せず、まばらになる
・予想より印象が変わらない

1. 定着しない場合がある
人工毛植毛・自毛植毛はどちらも、移植した髪(または人工毛)が必ず定着するとは限りません。人工毛植毛は拒絶反応によって、自毛植毛は植え付け方などによって定着しない場合、その部分だけ頭皮が目立ってまばらな印象になる可能性があります。

2. 感染症で髪が抜ける

植毛手術後に頭皮の清潔が保てないと、毛髪(または人工毛)と頭皮の間に雑菌が繁殖し、感染症になるリスクがあります。悪化するとクリニックで洗浄や外科的な処置を受けたり、最悪はせっかく植えた髪が抜ける原因になってしまいます。

3. 仕上がりが不自然
人工毛植毛では元の髪と馴染まない、自毛植毛では移植毛が生着せずまばらになるなど、仕上がりが不自然になることがあります。また、自毛植毛の場合は移植した髪が伸びてまわりの髪と馴染むまでに時間がかかるので、経過期間のヘアスタイルが不自然になることもあるでしょう。

4. メンテナンスを考慮していなかった
人工毛は、髪と違って一度抜けてしまうと二度と生えてきません。シャンプーやブラッシングといった刺激で抜けた部分は植えなおしたり、感染症予防のために頭皮の洗浄を定期的に受ける必要があります。メンテナンスのたびに費用がかかったり毎回クリニックに通う必要があるため、考慮してクリニックを選ばないと続けるのが苦痛になるでしょう。

5. 傷跡が目立つ・残る

自毛植毛の失敗には、採取元の傷跡が目立つ・残るといったリスクがあります。メスを使用する術式では線状の跡が残り、比較的傷跡が目立たないとされるパンチブレードでの採取でもドット状に頭皮が目立つケースがあります。髪型によってはこれらの傷跡が露出してしまう可能性があります。

6. 予想より印象が変わらないことも
特に自毛植毛で多い失敗で、手術を受けたにも関わらず見た目の印象が変わらないことがあります。選ぶ術式や予算によっては一度に移植できる量が限られますから、イメージする仕上がりに必要な移植本数や対応できる術式、費用はよく確認しないと失敗する原因になってしまうので、クリニック選びは慎重に行うようにしましょう。

植毛のデメリット

植毛は、失敗リスクだけでなく以下のようなデメリットがあることも把握しておきましょう。
人工毛植毛のデメリット 自毛植毛のデメリット
・抜けたらそのまま
・人工毛が劣化する
・人工毛が元の髪と馴染まない
・拒絶反応などトラブルが起きやすい
・維持費がかかる
・髪型が変更できない
・費用が高い
・効果を実感するまで時間がかかる
・仕上がりは医師の腕次第
・患部に痛みが出る
・AGAの進行度や部位によって施術できない場合がある

これまでに説明してきた通り、植毛には他のAGA治療では得られないような見た目の効果が期待できます。しかし人工毛植毛・自毛植毛に関わらず、植毛にはデメリットがあることを十分に理解して臨むことが大切です。

特に植毛のデメリットで忘れてはならないのが、「植毛をしてもAGA治療は終了しない」という点です。

植毛した部分は健康な髪がどんどん生え変わっていきますが、それ以外の部分は引き続きAGAの影響を受けるため、何もしなければ抜け毛や薄毛が進行していきます。植毛手術を受けたあとも、AGA予防薬などを併用した方が希望の状態をキープしやすいということは覚えておきましょう。

>>植毛後の予防・維持療法にもおすすめ!フィナステリドの効果をチェックしてみる

植毛で後悔しないには

植毛で後悔しないために大切なポイントは3つあります。

植毛で後悔しないために大切なポイント

・必要な株数・範囲をしっかり算出する
・「安さ」だけで選ばない
・納得するまでカウンセリングを受ける

植毛は、具体的に計画・イメージすることが仕上がりの満足感につながります。反対に、費用だけで選んでしまうと仕上がりに納得できない可能性もあるでしょう。AGAの進行度や予算によっては、1回の手術で完成させるのではなく何回かに分けたり、植える部位ごとに適した術式を使いわけるなど、数年単位で長期的に計画するのも良いかもしれません。また、植毛のカウンセリングは1か所のクリニックだけで終わらせてしまうのではなく、いくつかのクリニックで受けてみて内容や費用を比較するのもおすすめです。

植毛で後悔しないためには、植毛のメリット・デメリットをしっかり理解し、具体的な計画と自分に合ったクリニックを見つけることがとても重要です。

自毛植毛が行えるAGAクリニック3選

最後に、自毛植毛が行えるAGAクリニックを3院ご紹介します。以下の3院は初回カウンセリングが無料なので、植毛の費用や術式について詳しく知りたい方はぜひチェックしてみてくださいね。

AGAスキンクリニック

AGAスキンクリニックのバナー
AGAスキンクリニックの特徴

・元の髪の長さのまま移植できる植毛プランあり
・10~50%オフになるモニター割引あり
・交通費補助制度で最大2万円補助

植毛手術の方法 Hair Strong植毛(FUE法)
おすすめの自毛植毛プラン※1 ■Hair Strong0プラン
533,500円~/1000グラフト

■Hair Strong3プラン
1,045,000円~/1000グラフト

■Hair Strong10プラン
2,145,000円~/1000グラフト
基本料金(血液検査料込) 通常:220,000円
部分モニター:198,000円
全顔モニター(全媒体):110,000円
※1全顔モニター(すべての媒体へ掲載)の価格

AGAスキンクリニックは大手のAGA専門クリニックです。植毛はメスを使わないFUE法で、クリニック独自の特殊な極細パンチブレードを使用して植毛手術を行います。

自毛植毛のプランは3つあり、採取元の髪をバリカンで1~2mmにカットする「Hair Strong0プラン」、3~5mmにカットする「Hair Strong3プラン」のほか、元の髪の長さのまま移植する「Hair Strong10プラン」もあるので、術後すぐの仕上がりが気になる方でも選びやすいでしょう。各プランともモニター価格が設けられており、露出する媒体の範囲によって割引率が異なります。

AGAスキンクリニックの自毛植毛は東京品川院でしか受けられませんが、最大2万円まで交通費を補助してくれる制度もあるので、遠方から受けに行きたい方は公式サイトをチェックしてみてください。

>>3種類の手術方法から選んで植毛を受けられる!AGAスキンクリニックの詳細はこちら


AGAスキンクリニックのその他の情報
カウンセリング料・診察料など 初診料、再診料、カウンセリング料:無料
割引・特典など モニター割引
交通費補助制度
乗り換え割
学割
友達紹介割
など
支払い方法 現金、クレジットカード、デビットカード、PayPay、LINEPay、医療ローン
その他のAGA治療 投薬治療(飲み薬・塗り薬)、注入治療
所在地・診療時間 AGAスキンクリニック東京品川院
東京都港区港南2ー4-18 第2秋山ビル5F
10:00~14:30/15:30~19:00
公式サイト https://www.agaskin.net/

親和クリニック

親和クリニックの特徴

・独自パンチでグラフト同士を近づけて植えられる
・植毛手術翌日の洗髪サービスが無料
・モニター割や交通費・宿泊費補助あり

植毛手術の方法 MIRAI法、NC‐MIRAI法、United-MIRAI法(FUE法)
おすすめの自毛植毛プラン※1 ■MIRAI法
990円/1グラフト

■NC‐MIRAI法
2,200円/1グラフト

■United-MIRAI法
MIRAI法:990円/1グラフト
NC‐MIRAI法:2,200円/1グラフト
基本料金(血液検査料込) MIRAI法:220,000円
NC‐MIRAI法:330,000円
United-MIRAI法:275,000円

親和クリニックは自毛植毛をメインに行っているAGAクリニックです。植毛手術は0.5〜0.6mmの極小パンチブレードで行うため、グラフト同士を近づけて植えられるのが特徴です。

自毛植毛は、採取元を刈り上げる「MIRAI法」と刈り上げない「NC‐MIRAI法」、これらを組み合わせた「United-MIRAI法」から選べ、どのプランも植毛手術の翌日に無料のシャンプーサービスが受けられます。また、刈り上げた部分が目立たなくなるカバーシート(部分的なかつら)を販売しているのも特徴です。

親和クリニックでは、モニター割引や交通費・宿泊費補助制度も設けられているので、対象になる方は利用してみても良いでしょう。


親和クリニックのその他の情報
カウンセリング料・診察料など 初診料、定期健診料:無料
翌日の洗髪サービス:無料
カバーシート※1:66,000円
割引・特典など モニター割引
交通費・宿泊費補助制度
など
支払い方法 現金、クレジットカード、医療ローン
その他のAGA治療 投薬治療(飲み薬・塗り薬)
所在地・診療時間 ■親和クリニック新宿院
東京都新宿区新宿2-12-4 アコード新宿5F

■親和クリニック銀座院
東京都中央区銀座7-3-7 ブランエスパ3F

親和クリニック名古屋院
愛知県名古屋市西区名駅2-34-20 CK23名駅前ビル6F

親和クリニック大阪院
大阪府大阪市北区曽根崎新地1-4-20 桜橋IMビル2F

親和クリニック福岡院
福岡県福岡市博多区博多駅前3-30-1 タイセイビル7F

各院10:00~19:00
公式サイト https://shinwa-clinic.jp/pickup/beginner/
※1採取元の刈り上げ部分が気になる方のための部分的なかつらです

ヨコ美クリニック

ヨコ美クリニックの特徴

・FUT法・FUE法から選べる
・基本料金なし
・提携美容室あり

植毛手術の方法 FUT法、FUE法
おすすめの自毛植毛プラン※1 ■FUT法
825,000円/1000グラフト
1,375,000円/2000グラフト

■FUE法
1,100円/1グラフト

■FUEノンシェイプ
1,375円/1グラフト
基本料金(血液検査料込)

ヨコ美クリニックは自毛植毛やアートメイク専門のクリニックで、植毛手術はFUT・FUEの2つの術式から選べます。植毛プランには基本料金がなく、術式や植毛の本数によって価格が変わります。

また、公式サイトでは院長に植毛について質問ができるページがあります。過去のQ&Aも多数掲載されているので、植毛に関する知識を得ることができるでしょう。

ヨコ美クリニックには提携している美容院が東京に2か所・大阪に1か所あります。

植毛後、今までの美容院に通いづらくなってしまった方や植毛の経過を見慣れている美容師にカットしてほしい方は利用してみても良いでしょう。


ヨコ美クリニックのその他の情報
カウンセリング料・診察料など 電話カウンセリング、メール相談:無料
血液検査料:11,000円
薬代+処置代:13,200円
割引・特典など
支払い方法 現金・医療ローン
その他のAGA治療 投薬治療(飲み薬)
所在地・診療時間 ヨコ美クリニック
神奈川横浜市西区北幸2-1-22 ナガオカビル8F
9:00~18:00(日・水休診)
公式サイト https://yokobikai.or.jp/transplant/

植毛の費用や手術方法・デメリット~まとめ~

植毛は、薄毛の印象を和らげるという大きなメリットがある一方、植毛で後悔してしまう人がいたり、費用が高い・傷跡が残るなどのデメリットもあります。

特に自毛植毛は、植毛する箇所や範囲によって向いている術式が違います。また、「こうしたい」という希望が正確に医師に伝わっていないと、後悔する原因になってしまいます。

そうした植毛のデメリットは、事前のリサーチとカウンセリングを丁寧に行うことである程度回避することができるので、クリニック選びは慎重に行うようにしましょう。

投薬治療や注入治療といったAGA治療で満足できない方にとって有効な手段の一つになり得ますから、植毛に興味がある方は各クリニックの無料カウンセリングなどを活用しながら納得できる方法を見つけてみてくださいね。

こちらの記事では、AGA治療・薄毛治療がおすすめのクリニックを多数掲載しています。
植毛は専門的な技術を持った医師のみが行える施術のため、対応していないクリニックも多いものの、AGAの進行度や状態を診断してもらった上で植毛が必要かどうか・投薬治療や注入治療で薄毛の改善が見込めるかなどを一度相談してみるのもおすすめです。

>>AGA治療のおすすめクリニック17院比較!費用・口コミと後悔するデメリットも解説

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