
「AGAを発症したら終わり」「AGAを完治した人はいるのか?」などの疑問を知恵袋で調査し、AGAを発症するきっかけや20代なら治るのか、年代別の発症率もまとめました。
また、AGAを発症したらどうするのか、AGAの治療法や治療期間のほか、AGAは急激に進行するものなのかを解説しているので、AGAについて気になる方は参考にしてみてください。
目次
AGA発症したら終わり?完治した人は?知恵袋の意見を調査

AGAは発症したら終わりなのか、完治した人はいるのか、知恵袋の意見を調査したので以下を確認してみてください。
【質問①】 19歳でAGAと言われて終わった。 ミノキシジルを塗り始めて4ヶ月経つけど効果がないです。 こめかみ付近は濃くなってると医師に言われたけど頭頂部が治らないけどどうしたらいいですか? |
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【返信】 効果は6~12ヶ月と言われているから辛抱して頑張ってください。フィナステリドの服用も検討してみてください。 |
【質問②】 AGAが完治した人っていますか? |
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【返信】 agaは病気や感染症ではないので完治するという表現ではないです。 薬で薄毛の進行を抑制し現状を維持する対処療法になり、薬をずっと飲み続ける必要があります。 |
【質問③】 高校生なのにこのM字はもう人生終わりですよね。 成人したらaga薬飲んだ方がいいですよね? |
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【返信】 生まれつきだったらagaでは無いので効果はありません。 aga治療薬を使用してみて全く変化がないようなら生まれつきということになります。 |
【質問④】 高校生にして禿げました。人生終了です。どうすればいいですか。 |
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【返信】 AGA治療すれば改善します!親御さんに相談してみてください。 |
【質問⑤】 まだ20歳なのにM字ハゲで死にそう。どうしたらいいでしょうか? |
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【返信】 20歳という年齢を考えるとちょっときているかもしれません。 まずは原因をはっきりさせて、分からない場合は早めに薄毛治療に対応している病院で相談してみてください。 |
【質問⑥】 20代でAGAだったら治りますか? 最近ネットでAGAという病気を知り、治療すれば治るのでしょうか? |
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【返信】 早いうちから治療を始めれば残っている毛を維持しつつ育毛もできるみたいです。 病院のカウンセリングに行ってみてはどうですか? |
知恵袋の「AGAを発症したら終わりだ」という意見を調査してみると「AGAかも?」と心配している声が多く見られ、特に10代後半から20代の男性が「AGAを発症したのかもしれない、終わった」と質問しているようでした。返信としては、AGAである可能性や薄毛の原因を調べたり治療を勧める意見が見られました。
また、「AGAを完治した人はいるのか」の質問に対する返信では「対処療法でずっと治療を継続していく必要がある」と回答されているため、実際に治った人はいないのが現状のようです。
そのため「AGAを発症したら終わりだ」と言われる理由の背景には、「完治しない」という現状があることから言われていると予想されます。
ただし知恵袋の意見は、自分がAGAかどうか分からない段階での質問になるため、どのようなきっかけでAGAを発症するのか、まずは原因を知ったうえでAGAかどうかを判断してみてください。
AGAが発症するきっかけと原因

知恵袋では、自分がAGAとは分からないけど、薄くなっている部分があるから「自分はAGAかもしれない」「AGAを発症していたら終わりだ」といった意見が見られました。
AGA(男性型脱毛症)は日本人の3人に1人は発症すると言われていますが、実際にどのようなきっかけでAGAを発症するのか、主な原因は以下のとおりです。
AGAの発症は食生活での栄養の偏りも
AGAを発症させてしまうきっかけの一つには、普段の食生活から栄養が偏っている可能性があります。
髪の毛が育つために摂りたい栄養素には、タンパク質・ミネラル・亜鉛・ビタミン類がありますが、普段から脂質や糖分、塩分が多い食生活をしている場合には栄養不足によって髪の毛が育つ環境に悪影響を及ぼしている可能性が高いです。
栄養の偏りによって髪の毛が育ちにくくなると、薄毛の進行を助長させてしまう要因になるため、普段から栄養バランスを意識した食事をすることが大切でしょう。
毛髪に必要な栄養素 | 含まれる食材 |
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タンパク質 | 豚肉(ヒレ、もも)、牛肉(カタ、ヒレ、もも)、鶏肉(ささみ、むね、もも)、魚介類(まぐろ・かつおの赤身、アジ・イワシの干物、鮭、鯖など)、乳製品(チーズ、ヨーグルト、牛乳など) |
ミネラル | いちご、バナナ、キウイ、すいか、みかん、小松菜、ほうれん草、わかめ、ひじき、さつまいも、メロン、アボカド、玉ねぎ |
亜鉛 | 牡蠣、カシューナッツ、豚レバー、牛肉、納豆、高野豆腐、切り干し大根、えんどう豆、落花生 |
ビタミン類 | 豚肉、うなぎ、大豆、レバー、納豆、卵、いちご、ブロッコリー、パプリカ、キウイ、きくらげ、マイタケ、さんま、イワシ、鮭、アーモンド、アボカド、小松菜、納豆、ほうれん草 |

AGA発症には慢性的なストレスや睡眠不足も原因
AGAを発症してしまう原因には、ストレスや睡眠不足などもあげられます。
ストレスや睡眠不足はストレスホルモン(コルチゾール)を過剰に分泌させる傾向があり、免疫力の低下や血管収縮を招き、血行不良から毛髪に十分な栄養を届けることが難しくなります。
また、ホルモンバランスが崩れやすくなり、男性ホルモンを過剰に分泌させるため、AGAを発症しやすい頭皮環境から抜け毛や薄毛を進行させてしまいます。
ストレスや睡眠不足は、AGAを発症させてしまうきっかけに繋がる可能性があるため、心当たりのある方は生活習慣を見直し改善するようにしましょう。
喫煙がきっかけでAGAを発症する可能性もあり
AGAが発症する原因には、喫煙も一つの要因としてあげられます。
タバコに含まれているニコチンは血行を悪くする作用があり、毛髪の成長に必要な栄養を行き渡らせることが難しくなります。
また、喫煙することで体内のビタミンやミネラルが消費されてしてしまうため、毛髪が成長するための栄養を不足させてしまいます。
海外の研究では、喫煙することで薄毛の原因となる男性ホルモン「ジヒドロテストステロン(DHT)」を増加させるという結果もあり、喫煙はAGAを発症するきっかけになる可能性が高いと言えます。

日頃から喫煙してる方や喫煙歴が長い方で薄毛が気になる場合には、喫煙によって薄毛が進んでいることが考えられるため、一日の喫煙本数を減らしたり禁煙するなど対策を検討してみてください。
AGAの発症は男性ホルモンの変化や遺伝も関係している
AGAを発症する原因には、加齢などの男性ホルモン(テストステロン)の変化や遺伝が関係していると言われています。
男性ホルモン(テストステロン)は加齢などで減少する傾向があり、男性ホルモンのバランスの変化によってAGAを引きこす物質「ジヒドロテストステロン(DHT)」を発生させる要因になります。
また遺伝性では、母方の父や祖父に薄毛の人がいる場合にAGAを発症する可能性が高いと言われています。
加齢などの男性ホルモンの変化や遺伝性が疑われるAGAの場合には、治療も視野に入れて検討してみるといいでしょう。
AGAは20代なら治る?年代別の発症率

前述のとおり、AGAを発症するきっかけには多くの要因があり、10代後半や20代の若い男性でもAGAを発症する可能性があります。
AGAは進行性の脱毛症で、20代の若いうちから発症しても治すことは難しいのが現状です。
特に10代後半や20代の若いうちに発症してしまうと進行速度が早いとも言われており、進行を早めるような生活習慣の乱れや栄養不足、喫煙などを見直すことが重要です。
AGAの発症は個人差があるものの、日本人の3人に1人はAGAを発症すると言われています。
- 10代・・・~10%程度
- 20代・・・10%
- 30代・・・20%
- 40代・・・30%
- 50代・・・40%
AGAの発症率は年代が上がるにつれて高くなっていく傾向ですが、10代後半で自覚する男性も数パーセント程度います。
特に20代後半から30代は男性ホルモン(テストステロン)が変化しやすく、AGAを発症しやすくなるため、AGAを発症させるきっかけになるようなことは避けるようにしましょう。
AGAを発症したら終わり!AGAが完治しないのはなぜか解説

前述のとおりAGA(男性型脱毛症)は進行性の脱毛症のため、残念ながらAGAを発症後に完治した人はいません。
現代の医学では完治させるための治療が確立されておらず、発症すると徐々に進行していくため「AGAを発症したら終わりだ」と言われる理由のひとつとなっています。
AGA(男性型脱毛症)の進行パターンには主に、頭頂部(O型)・額の生え際(M字)・前頭部(U字)の3パターンがあり、それらを起点として徐々に薄毛の範囲が広がっていくのが特徴です。

なぜAGAを発症したら完治しないのか、薄毛になるメカニズムを確認してみましょう。

毛髪には「毛周期」という、成長して抜けるまでの過程があり、この周期が正常に行なわれることで健康な毛髪の成長を維持することができています。
しかし、AGAを発症してしまうと毛周期が正しく行なわれることがなくなり、毛髪がしっかり成長しきる前に抜け落ちることで、薄毛を進行させていきます。
AGA(男性型脱毛症)は、還元酵素の「5αリダクターゼ」と男性ホルモン「テストステロン」が結びつくことにより悪玉の男性ホルモン「ジヒドロテストステロン(DHT)」が産生されます。
そして「ジヒドロテストステロン(DHT)」が頭皮に存在する男性ホルモン受容体の「アンドロゲンレセプター」と結合することで抜け毛・薄毛を引き起こすと言われています。

テストステロンは、骨や筋肉、中枢神経、皮膚、性機能など全身の臓器で重要な役割をもっていますが、20歳代をピークに年齢とともに減少していきます。
男性ホルモン「テストステロン」は多いほどAGAになりやすいとも言われていますが、少なすぎてもテストステロンを補うために「5αリダクターゼ」が活性化され、AGAになりやすいと言われています。
これらの悪循環は自然治癒することなく繰り返され、放置するほどAGAを進行させていくため、自力で治すことができない脱毛症として発症すると終わりだと言われています。
前述のとおりAGAを完治させるための治療はありませんが、対処療法として進行を遅延させる治療があるので、適切な治療を早めに行うことで髪の毛の維持と薄毛の進行を抑えられるでしょう。
AGAを発症したらどうする?AGAの治療法や治療期間

では、AGAの治療法にはどのようなものがあるのでしょうか。
ここでは、AGAの治療法と費用の目安、治療にかかる期間を解説しているので、気になる方は以下を参考にしてみてください。
AGAの治療法には大きく分けて、内服薬や外用薬を用いた「投薬治療」と頭皮に直接成分を注射する「注入治療」、AGAの影響を受けていない部分から毛髪を採取し移植する「植毛」の3つがあります。
AGA治療法 | 期待できる効果 | 費用の目安 | |
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投薬治療 | 内服薬 | 抜け毛抑制・現状維持 | 約2,000円~ 10,000円前後 |
外用薬 | 発毛の促進 | 約5,000円~ 20,000円前後 |
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注入治療 | 脱毛抑制・発毛の促進 | 約20,000円~ 300,000円前後 |
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植毛 | 薄毛が気になる部分の増毛 | 約400,000円~ 2,500,000円前後 |
これらのAGA治療は、抜け毛や薄毛の進行状況に応じて行われますが、重度になるほど高額な治療費がかかり、軽度であるほど投薬治療のみで費用負担を抑えた治療が行えます。

投薬治療でも、抜け毛の抑制や現状維持、発毛を促進する効果が期待できます。
「AGAを発症したかも?」とまだ初期段階の時点であれば、1種類の投薬治療のみで済む場合があるため、心配な方はAGA治療を行うクリニックや皮膚科で相談してみるといいでしょう。
AGA治療を行うクリニックや皮膚科では、主に以下の治療薬を取り扱う場合が多く、効果・作用も異なるので予めチェックしておきましょう。
フィナステリド配合薬(内服薬) | 有効成分:フィナステリド プロペシア(先発薬)、フィナステリド錠(ジェネリック医薬品) |
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フィナステリドは、前頭部や頭頂部の多くに存在する還元酵素「5αリダクターゼⅡ型」の活性を抑制し、男性ホルモン「テストステロン」との結合を阻害し、抜け毛・薄毛を引き起こす「ジヒドロテストステロン(DHT)」の産生を防ぐ。 |
主な副作用・・・性機能障害(性欲減退、勃起不全、精液量減少など)、蕁麻疹、発疹、肝機能障害、抑うつ症状、初期脱毛 など |
フィナステリド配合薬には、先発薬「プロペシア」とジェネリック医薬品「フィナステリド錠」があり、抜け毛の抑制や今ある髪の毛の現状維持に効果が期待できます。
AGA治療薬の中でも比較的ポピュラーな薬で、AGAの初期段階の薬として処方されることが多いのも特徴です。

日本皮膚科学会の「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017版」では、AGAの治療に強く勧める「推奨度A」の治療薬として記載されていることからも、抜け毛による薄毛が気になる場合に用いられます。
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デュタステリド配合薬(内服薬) | 有効成分:デュタステリド ザガーロ(先発薬)、デュタステリド錠(ジェネリック医薬品) |
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デュタステリドは、全身の毛乳頭に存在し頭部では主に側頭部・後頭部に存在する還元酵素「5αリダクターゼⅠ型」と「5αリダクターゼⅡ型」の活性化を抑える作用があるため、「テストステロン」との結合を阻害し、「ジヒドロテストステロン(DHT)」の産生を阻止する。 |
主な副作用・・・性機能障害(性欲減退、勃起不全、精液量減少など)、発疹、頭痛、蕁麻疹、抑うつ症状、乳房圧痛、乳房肥大、肝機能障害、初期脱毛 など |
デュタステリド配合薬には、先発薬「ザガーロ」とジェネリック医薬品「デュタステリド錠」があり、フィナステリド配合薬と同様にガイドラインでもAGAの治療薬として「推奨度A」を示しています。
デュタステリドは還元酵素の「5αリダクターゼⅠ型」と「5αリダクターゼⅡ型」に作用し、フィナステリドと比べてもより広範囲に作用することから、抜け毛抑制と現状維持の効果が期待できます。

フィナステリド配合薬を使用して思うような効果が得られなかった場合には、デュタステリド配合薬に切り替えてAGA治療を行うこともあります。
ミノキシジル配合薬 | 有効成分:ミノキシジル ミノキシジル内服薬(ミノタブ)、ミノキシジル外用薬 |
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ミノキシジル配合薬は、血管拡張と毛乳頭細胞を刺激する2つの作用があり、血流をよくし髪の毛に必要な成分を行き渡らせやすくし、毛髪の成長を促進する。 |
主な副作用 内服薬・・・動悸、息切れ、血圧低下、不整脈、多毛症、肝機能障害、心疾患、手足・顔の浮腫、頭痛、めまい など 外用薬・・・発赤、掻痒感、毛包炎、 |
ミノキシジル内服薬は元来、高血圧の治療薬として使用されてきましたが、副作用のひとつに発毛が得られることが発見され、AGAの治療薬として開発・使用されるようになりました。
特にミノキシジル外用薬はAGAの治療薬としても推奨されており、薄毛が気になる部分へ直接塗布することにより、部分的な発毛効果が期待でき、さらに副作用の発現率も低いことから、AGAの治療薬として用いられています。

ミノキシジル内服薬(ミノタブ)に関しては、服用することで血中から作用するため、外用薬よりも高い発毛効果が得られると言われています。しかし、頭髪だけでなく全身の毛に作用する可能性があり、副作用の発現率が高いことからもAGAの治療薬としては勧めない「推奨度D」と示されています。
ミノキシジル内服薬で治療を希望する場合には、医師と相談し、理解したうえで使用を検討するといいでしょう。
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AGA治療薬には副作用が起こる可能性があり、副作用の症状によって発現率は異なります。
副作用は必ず起こるものではありませんが、体に異変を感じた場合には医師にすぐ相談するようにしましょう。
また、他の治療などで薬を服用している場合には、AGA治療薬が使用できないケースもあるため、必ず医師に相談し指示を仰ぐようにしてください。
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AGA治療薬の副作用「初期脱毛」ってなに?
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AGA治療薬を開始してから一時的に起こる抜け毛の症状です。
初期脱毛はAGA治療薬を始めてから10日~2週間経過後に、一時的に髪の毛が抜ける症状をいいます。
乱れたヘアサイクルを整える過程で起こる脱毛症状で、大体1ヶ月~2ヶ月程度続き、人によっては3ヶ月程続く場合があります。
症状は次第に落ち着くため、初期脱毛の期間中も治療を継続して問題はありません。
ただし、3ヶ月以上抜け毛が続いたり、脱毛量が多い場合には他の原因も考えられるため、医師に相談するようにしてください。

AGA(男性型脱毛症)の治療を開始してから効果を得られるまでには、一般的に6ヶ月~1年程度を要すると言われています。
さらに治療を途中で止めてしまうと、抜け毛や薄毛が再発し進行してしまうため、永続的に治療を続けなければいけないのが現状です。
そのため、長期化する治療やそれに伴う出費もあることから、AGA治療のやめどきに迷う人も多いです。
AGA治療を開始してから満足のいく効果を得られれば、そのタイミングで薬の種類や量を減らして現状維持の治療を行うなど、費用や健康に負担が少ない治療に切り替えて継続することも可能です。
また、AGA治療をやめるタイミングはひとそれぞれではありますが、同年代の多くが薄毛になってきたり、髪の毛に対してそれほど重要性を感じなくなったりなど、ライフステージや心境の変化があったときがやめどきと言えます。
AGA治療をいきなりストップしてしまうと、抜け毛・薄毛が再発し進行してしまう可能性があるため、治療を中止したいときは医師と相談しながら薬の量を徐々に減らし、やめるタイミングを測るといいでしょう。
AGAは急激に進行する?AGAじゃなかった場合の他の原因

AGAは進行性の脱毛症ではありますが、急激に進行することはありません。
日本皮膚科学会のガイドラインでも、「AGA(男性型脱毛症)は思春期以降に見られ徐々に進行する脱毛症」と定義付けされています。
抜け毛や薄毛が急激に進行する場合には、AGAと他の脱毛症を併発していたり、ほかの原因が考えられます。
急激に進行する脱毛症にはどのようなものがあるのか、以下を参考にしてみてください。

一部の毛髪が円状に抜けてしまう脱毛症です。
円状のものが1個の場合もあれば、円状が多発したり、頭部全体の毛や眉毛、まつ毛、髭、体毛などが抜けてしまいます。
- 円状に1個脱毛する
・・・「単発性通常型」 - 円状の脱毛が多発する
・・・「多発性通常型」 - 生え際が帯状に脱毛する
・・・「蛇行型」 - 全身の毛が脱毛する
・・・「汎発型」 - 頭部全体が脱毛する
・・・「全頭型」
円形脱毛症は上記のように区別されており、蛇行型や汎発型、全頭型は通常型と比べても治りにくいという傾向があります。
円形脱毛症が起こる原因ははっきりと解明されていないものの、近年では免疫機能の異常が有力視されており、一度きりのこともあれば何度も再発する場合もあります。
治療には、ステロイド注射や局所免疫療法、内服薬、外用薬、冷却治療、紫外線療法などがあり、症状によって異なります。

大量に発生したカサカサと乾燥したフケが、毛穴周辺を防ぎ老廃物の排出が溜ったことにより、菌が繁殖し頭皮が炎症することで起こる脱毛症です。
皮膚のアレルギーや間違ったシャンプーの仕方、ホルモンバランスの乱れなどが原因で起こり、乾いた大量のフケや頭皮のかゆみを伴い、フケや頭皮の炎症の影響により全体的に髪の毛が薄くなっていきます。
粃糠性脱毛症の治療には、抗真菌薬やステロイド外用薬、アミノ酸系や抗真菌成分が配合されたシャンプーを使用するなどで改善を図ります。
日常生活においては、生活習慣や食事の改善、ホルモンバランスの乱れに繋がるストレスを溜めないようにすることで再発防止につながります。

頭皮の皮脂が過剰に分泌することで、べたべたとしたフケが発生し毛穴を防ぎ老廃物が排出されず、菌が繁殖し毛根が炎症することで起こる脱毛症です。
皮脂の過剰分泌とマラセチア菌の増殖、頭皮の炎症から起こり、炎症が強い部分では皮膚が赤みを帯び、指などで圧迫すると痛みを感じることもあります。
脂漏性脱毛症は、ホルモンバランスの乱れやストレス、睡眠不足、間違った頭皮ケア・ヘアケア製品の使用などが原因で起こります。
脂漏性脱毛症の治療には、抗真菌薬の内服やステロイド外用薬、低出力レーザー療法などがあります。
また、治療と並行して、刺激の少ないシャンプーの使用や、食生活・生活習慣の改善を行います。

圧迫性脱毛症は機械的脱毛症とも呼ばれ、帽子やヘルメットの着用で長時間頭皮に圧がかかり、さらに蒸れや摩擦が原因で起こる脱毛症です。
帽子やヘルメットなどの長時間の着用は、蒸れることで雑菌が繁殖したり、皮脂や汗で毛穴が詰まるなどの頭皮環境の悪化で抜け毛を引き起こします。
また、長時間毛髪が一定方向に圧迫され引っ張られ続ける影響から、頭頂部や額の生え際などから薄毛になるのが特徴です。
圧迫性脱毛症の進行パターンはAGAと似ているため間違われやすい脱毛症ですが、帽子やヘルメットを清潔に保ったり、頭皮を清潔に保つ、外す時間を作るなどの対策を行うことで自然に治癒することが多いようです。
「AGAを発症したら終わり」という理由の背景には
- AGAを完治した人がいない
- 進行性の脱毛症
- 治す治療が確立されていない
などの現状から言われているようです。
しかし、AGAは治療を行なえば薄毛の進行を抑えることができます。
AGA(男性型脱毛症)は薄毛が緩やかに進行するのが特徴のため、気づいた時点で早めの治療を行なえば髪の毛を維持することができ、初期段階であるほど費用をあまりかけずに治療が行えます。
ただし、脱毛症の原因はAGA以外にもあるため、薄毛になっている原因を知っておくことで対策や治療法が定まります。まずはAGA・薄毛治療を行うクリニックや皮膚科を受診し医師に相談してみることから始めてみるといいでしょう。